9月4日は、ハンスアクセルフォンフェルセン（Hans Axel von Fersen）の誕生日です。

1755年9月4日に、スウェーデンの名門貴族の長男として、生まれました。

マリー-アントワネットと同じ年の生まれです。

フェルセンは、マリー–アントワネットにとって、生涯にわたって友人であり、また精神的な支えでもありました。

マリー-アントワネットは、フェルセンと書簡のやり取りをしていました。

その内容は、恋人同士の甘いものでは、ありませんでした。

※手紙の最後に、「愛の言葉」は添えられていました。

「愛の言葉」は、現代のメールの最後に添えられる「ハートマーク」程度のもの、という見方もあります。

ルイ16世は、精神が耗弱しており、国王は王妃の判断に頼るようになっていました。

王妃は、フェルセンに、政治的な助言を求めていました。

その内容ゆえにで、薬品や果汁、暗号を使った秘密の書簡が交換されたのです。

現在、見つかっている書簡は、フェルセンが保管していたものだけです。

王妃は、全ての書簡を処分してしまいました、おそらく、フェルセンに類が及ぶことを恐れたのでしょう。

また、フェルセンも、自分の手で幾つかの書簡を処分しています。

なので、本当の関係は、新資料が出てこない限り、推測の域を超えないでしょう。

参考文献：マリー・アントワネットの暗号: 解読されたフェルセン伯爵との往復書簡

著：エブリンファー、訳：ダコスタ吉村花子　原書房　2018

アイキャッチの画像は、Hans Axel von Fersen 制作年1800

作者：Carl Frederik von Breda

所蔵：institution: Östergötlands museum　 Sweden