8月10日早朝、チュイルリー宮が民衆の攻撃を受けた。
マリー-アントワネットは、あくまでも戦うことを主張した。
しかし、ルイ16世は、家族(王妹のエリザベト含)で国会に避難することを選んだ。
そして、議長席の後ろにある速記官用の部屋に避難した。
「王妃は終日泣いていて、ハンカチが使いものにならなくなった」、という逸話がある。
22時ごろ、国王は、スイス傭兵部隊に、書面で攻撃停止命令を出した。
傭兵部隊の950人中、約600人が死亡した。
つまり、民衆が勝利して、王妃はカペー夫人になった。
その後、国王一家は、隣のフィヤン修道院に移送された。
その日から13日まで、滞在した。
参考文献:安達正勝著「マリー-アントワネット」2014年中公新書2286
エレーヌ・ドラレクス、アレクサンドル・マラル、ニコラ・ミロヴァノヴィチ著
岩澤雅利訳「マリー-アントワネット 華麗な遺産がかたる王妃の生涯」2015年原書房
アイキャッチについて
作品名:Dix août 1792. Siège et prise du château des Tuileries
作者:ジャン=ルイ・プリウール
制作年:1802年
チュイルリー宮殿は、いま?
チュイルリー宮殿は、ナポレオン ボナパルトが住んだこともあるそうです。
1871年に、宮殿は焼失しました。
現在では、チュイルリー庭園と呼ばれています。
営業時間:7時~21時
料金:無料
最寄駅:Tuileries