2月21日は、マリーアントワネットがフェルセンに会った最後の日です。

1792年2月21日は、マリーアントワネットがフェルセンに会った最後の日です。

二人が初めて出会ったのは、1773年11月19日のヴェルサイユ宮殿です。

二人は、愛人関係にあったという噂があります。

その「噂」は、フランス革命前後に発行された王妃を攻撃中傷するための文書がはじまりです。

マリーアントワネットとフェルセンの往復書簡が存在します。

その内容は、政治と外交について相談するためのものでした。

多くの人が期待する甘い言葉やフェルセンとの愛情を確かめ合うようなものではありません。

囚われの身である王妃の立場ですから、秘密のやりとりです。

万が一、盗まれたり紛失した場合を想定して、特殊インクを使った時期もあったようですが、

暗号化した書簡に変わりました。

現在、発見されていて公開されているのは、王妃からフェルセンへのものです。

それもすべてではなく、書簡のほとんどは焼却されました。

見つかった書簡には、インクで塗りつぶされた部分が存在するものあります。

※この本の後にも、解読された箇所についての書籍が出ていますが、日本語版は、まだです。

(寡聞にして、知りません、2024年2月21日時点)

そして、フェルセンから王妃への書簡は、残っていないようです。

王妃がフェルセンを守るために、処分したようです。

内容は、政治と外交についてばかりですから。

とはいえ、書簡には、「愛の言葉」もありました。

それは、イタリア語で、「Tutto a te mi guida(読み:トゥト ア ミ ギィダ)」訳:すべてが我が身を御身に導く

この言葉は、マリー・アントワネットが作らせた印象指輪に刻まれた文字です。

この指輪が、差出人の真性を保証しています。

しかし、「愛の言葉」だけでは、王妃とフェルセン二人の関係性は見えてきません。

二人の親密さはわかりますが、二人の関係性を推測するのは、むずかしい。

本当のところは、ずっとわからないままでしょう。

著者のエブリン・ファーは英国人です。

参考文献:マリー・アントワネットの暗号 解読されたフェルセン伯爵の往復書簡

エヴリン・ファー著 ダコスタ吉村花子訳 河出書房新社 2018

https://amzn.to/48pitfs

原著 I LOVE YOU MADLY:Marie-Antoinette & Count Fersen The Secret Letters

Evelyn Farr 2016

下記がamazon.co.jpへのリンクです、

https://amzn.to/3x2ixVs


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA