マリー・アントワネットは、今でもああいう風になるんだ。

2024年のパリ・オリンピック開会式をご覧になりましたか。

開会式の演出の中で、マリー・アントワネット(らしき)貴婦人が登場しました。

場所は、セーヌ川沿いのコンシェルジェリーの窓辺です。

首のないその貴婦人は自分の首を抱えたまま、歌っていました。

その貴婦人の髪飾りは高く盛られていたので、(ほぼ)マリー・アントワネットでしょう。

歌が終わったぐらいで、赤い紙テープ(?)が発射されて、血しぶきを表現しているように見えました。

コンシェルジュリーのマリー・アントワネットの髪は白く、もう髪を盛ることもなかったでしょう。

マリー・アントワネットは、アイコンとして確立していますが、ルイ十六世は、出る幕なしです。

最近読んでいるフランス語原書によると、フランス革命200周年のタイミングで、ルイ十六世とマリー・アントワネットの再評価がされたようです。

結局、ステレオタイプの「マリー・アントワネット」は、ツワイクや風刺画、中傷パンフレットのままのようです。

だから、開会式の演出では、ああいう風になるんだ。


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