Eテレで、海外ドキュメンタリーを紹介する番組があります。
フランスのテレビ局が「Juger la reine」という書籍をベースに制作した番組を見ました。
その番組で、革命当時「マリー・アントワネット」の裁判が、初めから「死刑判決」を決定事項として、進行していたことを初めて知りました。
その後、偶然に「マリー・アントワネット〜革命と対決した王妃〜」安達正勝著中公新書2014年を手にしました。
「マリー・アントワネット」と言えば、悪女、贅沢、淫乱、遊び好き、派手好み、飽きっぽいなど、マイナスイメージやネガティブなものばかりで、「死刑」は相当と、思っていました。
それは、革命当時の王妃マリー・アントワネットに対する攻撃文書やパンフレットが作り出したステレオタイプを間に受けていたのでした。
この新書で、マリー・アントワネットの再評価が始まっていることを知りました。
また、「マリー・アントワネット」を有名にしたのは、オーストリア生まれの作家「シュテファン・ツヴァイク」による伝記小説「マリー・アントワネット」(1932年)があります。
ここに出てくる多くのエピソードが、児童書や一般書において、この本をベースにしたイメージを広める役割を果たしてきました。
ところが、2000年ごろから、マリー・アントワネットやルイ十六世を再評価する著作が出版されはじめました。
先ほどの「Juger la reine」そうした著作の一つです。
日本語版「マリー・アントワネット最期の日々」原書房2018年刊があります。
とりわけ、Simone Bertièreによる”Marie-Antoinette l’isoumise LES REINES DE FRANCE AU TEPMS DES BOURBONSが、その代表です。
惣領冬実さんが、「マリー・アントワネットの嘘」2016年講談社の中で、ふれていらっしゃいました。
それをきっかけに、フランス語原書を購入しました。
そして、2021年3月7日から2023年8月31日(計1273時間43分)で、本文684ページの和訳を完了しました。(内容は、ひどいものなので、再チャレンジの予定です)
こうした流れの中で、このブログを立ち上げました。
現在は、2023年9月6日から “LA DAUPHINE MARIE-ANTOINETTE” PIERRE DE NOLHACを翻訳チャレンジ中です。
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