このサイトでは、2000年以降に発表されたマリー-アントワネットについて発表された記事、書籍等をもとに記事にしています。
とくに、日本語訳が発表されていないフランス語の書籍を中心に読んでいます。
例えば、SIMONE BERTIÈRE著 L’insoumise Marie-Antoinette(2002)が一番気に入っています。
また、Emmanuel de Waresquiel著 Juger la Reine, 14,15, 16 octobre 1793(2016)も、興味深く読みました。
こちらは日本語版を読みました。そのあとで、原書を購入しました。
[日本語版]マリー・アントワネットの最期の日々 著:エマニュエル・ド・ヴァレスキエル 訳:土井佳代子
原書房 2018も気に入っています。
この本は、Eテレ「ドキュランドへようこそ」で2020年に放送された「マリーアントワネット 最後の日々」の原作になります。
この番組を見たことが、マリー- アントワネットを自分の中で、見直すきっかけになりました。
王妃の裁判は、「死刑」の判決が決まっていました。
それを知らないマリー-アントワネットは自分の裁判で、自分を弁護し、検察の誘導質問の罠にかかることもなく、見事に戦い抜きました。
マリー-アントワネットは、威厳を持って、裁判中もフランス王妃として振る舞ったのです。
これが、私が、マリー-アントワネットを再発見した瞬間になりました。
現在読んでいるのは、 Charles-Éloi Vial MARIE-ANTOINETTE(2024)です。
また、日本で出版されている書籍も、拝読しております。
中公新書2286安達正勝著「マリー-アントワネット」2014と惣領冬実著「マリー・アントワネット」(モーニングコミック)2016、惣領冬実・塚田有那著「マリーアントワネットの嘘」2016も、参考になりました。
このサイトは、上に挙げたような本を中心に、1932年に出版されたシュテファン・ツヴァイク「マリー・アントワネット」が作り上げたイメージ(悲劇の王妃)を再検討するための材料を提供するものです。
マリー-アントワネットは、王妃派と反王妃派(革命派、反オーストリア派、女性嫌いなどを含む)によって、聖女に祭り上げられたり、その逆に、中傷誹謗のかぎりも尽くされてきた女性です。
叶わないかもしれませんが、できる限り王妃の真実に近づきたい想いで、このサイトを運営します。
そして、ヴェルサイユの亡霊と言われる現象(※このことについては、記事にする予定です)で、
王妃の笑顔を拝顔したいと願うものです。
※「Marie-Antoinette」の日本語表記について。
「Marie」と「Antoinette」の間は、フランス語表記では「ー(ハイフン)」です。
ところが、日本では『・(中黒)』で表記されるのが一般的です。
書名などで「・(中黒)」の場合は、尊重してそのまま表記します。
※「マリー-アントワネット」の表記について、中公新書「マリー-アントワネット」安達正勝著2を参考にしました。
2025年6月